無量山 引接院 正覚寺

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住職三分法話㉞

令和4年10月1日

     法然上人と御家人 ~津戸為守(つとのためもり)~

 

法然上人がご在世の鎌倉時代、将軍(鎌倉殿)と主従関係を結び家来(家人)となった武士を将軍への敬意を表す「御」をつけて御家人と呼ぶようになりました。
その御家人の中には法然上人の弟子となられた方が多くおられます。今回は法然上人の弟子の御家人、津戸為守をご紹介いたします。

津戸為守は1163年に武蔵国で生を受け18歳の時に石橋山の合戦で源頼朝軍に加わり、御家人として武功を重ね1195年、32歳の時に頼朝に従って
京へ上洛し、その時に熊谷直実と同時期に法然上人を訪ね、京に居た3か月間ほぼ毎日熱心に法然上人の元へ通い、教えを受け、念仏を称え、法然上人の
弟子となりました。

関東に帰ってから為守は、何度も仏教に関する質問をしたためた手紙を法然上人に送っています。法然上人はその都度丁寧に教えを説かれました。
その為守へのお返事の手紙が現在9通も残っています。為守は法然上人からのお手紙を、錦の袋に入れて常に肌身離さず持っていたのです。
為守が守り残してくれたお手紙により、現代を生きる私達は長い時間と場所を隔てても法然上人から直接お言葉を受け取ることができることは
本当に有難いことです。その手紙の中の多くのお言葉の中から一つをご紹介いたします。

「お念仏は、歩いていても坐っていても横になっていても、いつでも、どこでも、どんな状況で称えてもかまいません。
たとえ見かけや口・身体が汚れていようとも、心を清らかにし、いつも忘れずにいつでもお念仏を称えることが、くれぐれも肝心なことです」 

状況に惑わされず、とにかく念仏を称えることが大切ですよ。後生は極楽往生を信じて今のままお念仏を称えてがんばりなさい。
と法然上人が優しく励ましてくださっているお言葉です。

為守は地元武蔵の国でお堂を構え、多くの人にお念仏の教えを伝え、自身はお念仏を一心に称える生活の中、命の限り信仰を深めていきました。
そして為守は歴史に残る往生を遂げます。1242年、80歳になった時、法然上人の行年と同じ80歳になったのを機に自分もこの歳に往生すると決め、
お念仏を21日間称えた後、切腹します。しかしその時は死ねず、さらにお念仏を称え続け、切腹から2カ月後に夢に法然上人が現れた後、西に向かい
お念仏を数百遍称える中、往生を遂げました。

津戸為守の法然上人を慕う想いと、命を懸けた一途な信仰心を見習い、今日もただ一向に南無阿弥陀仏。                   同称十念

正覚寺

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