無量山 引接院 正覚寺

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正覚寺日記

住職三分法話⑦

令和2年7月1日  住職三分法話⑦

 

『友の存在』

 

「友は喜びを倍にして、悲しみを半分にしてくれる」という言葉を高校の先生が言っていたのを時々思い出します。誰の言葉かと調べてみると18世紀のドイツの詩人のシラーという人の言葉でした。

法然上人は晩年「遊蓮房(ゆうれんぼう)に出会えたことはこの生涯で最も嬉しいことです」と語られたと伝えられています。
法然上人が生涯の友と語る遊蓮房とはどのような方なのでしょうか?
遊蓮房?浄土宗においてもあまり有名ではない一人の僧侶を法然上人が「唯一の友」と語るのには理由があります。
法然上人と遊蓮房の出会いは法然上人が43歳、遊蓮房が37歳の時です。法然上人は比叡山に籠(こも)り約30年間仏道修行をされますが、43歳の時に念仏を称えることで阿弥陀仏が極楽浄土へ救われる浄土宗の教えを確信します。
そしてすでにその事を信じ念仏を称える生活をされている遊蓮房という僧侶が京都の広谷という地にいるということを聞き、比叡山を下り遊蓮房に会いに行かれます。そこで二人は出会い意気投合し約二年間、念仏中心の生活を共にします。その生活の中でさらにお二人は念仏の信仰を深めていきます。
しかし遊蓮房は39歳の若さで病に倒れてしまいます。そしてそのまま今生の別れとなるのですが、遊蓮房の臨終に立ち会っていた法然上人は、遊蓮房が病の床で最後の力を振り絞り「なむあみだぶつ」と9遍の念仏を称えたところで止まってしまったの見て、その瞬間「もう1遍!」と励まされ、遊蓮房は最後の最後にもう1遍「なむあみだぶつ」と発して旅立たれました。その往生の際に立ち会い法然上人は遊蓮房が間違いなく極楽浄土へ往生したと確信されたそうです。
遊蓮房のその往生の姿を見届けた法然上人はその後、京都東山吉水(現在の知恩院の辺り)へ居を移されて浄土宗の布教活動を一層精力的に広く行われるようになりました。

法然上人はすべての人が救われる道は「なむあみだぶつ」の浄土宗の教えで間違いないと遊蓮房と過ごした日々で体感し、その後の信仰生活に大きな影響を受けたことが覗(うかが)えます。

遊蓮房との出会いが法然上人のご生涯での喜びと支えになったように、自身も人生において大切な友の存在を改めて大事にしていきたいと思う今日この頃です。

同称十念

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