無量山 引接院 正覚寺

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正覚寺日記

住職三分法話㉖

住職三分法話㉖

令和4年2月1日

法然上人から北条政子様へのお手紙

深く仏の誓いを頼みていかなるところをも嫌わず。
一定(いちじょう)迎え給(たも)うと信じて、
疑う心のなきを深心(じんしん)とは申し候なり。
いかなる過(とが)をも嫌わねばとて法にまかせてふるまうべきにはあらず。

《意訳》
阿弥陀様は誰でも分け隔てなくお救いになります。
必ずあなたのことも極楽浄土へ救ってくださいます。
そのことを信じて疑わない心を深い信仰といいます。
ただし阿弥陀様が必ず救ってくださるからといって、
それにかまけて思いのまま権力を横暴に振る舞ってはいけません。

このお言葉は法然上人から鎌倉幕府を開かれた源頼朝公の正室、北条政子様に送られた
お手紙の一節です。政子様は源頼朝公の死後、鎌倉幕府の実務を担当し尼将軍とも呼ば
れた方ですが、法然上人に深く帰依された方でもあります。
有能で勝気な性格で周りからも恐れられていたと伝わる北条政子様ですが、実際は一人
の女性として心の内で様々な葛藤や悲しみを抱えておられました。
母として二人の息子を亡くし、妻として夫に先立たれ、幕府の最高権力者として、心中
は孤独で人に弱みを見せることができない大変な立場でした。
その政子様は法然上人に対してお手紙を書き、悩みを打ち明け、救いの道を求めました。
それに対して法然上人は時には厳しく時には優しく丁寧答えられました。
政子様にとって法然上人の存在というのは親のような特別なものだったと推察できます。

法然上人は政子様への手紙の中で
「あなたは立場上、戦でたくさんの部下や兵士の命を犠牲にし、後生は地獄へ行かなけ
ればならないかもしれない身ですが、一心に念仏を称えれば後生は間違いなく阿弥陀様
に救われ極楽浄土へ往生できますよ。しかし重々その身をわきまえて、決して権力を横暴
に振る舞うようなことがないように。」と厳しく諭されておられます。
北条政子様はその法然上人の教えを守り、晩年は出家し尼僧となって念仏を称えてられました。

誰に対しても念仏の大切さと謙虚な心を説かれた法然上人。その教えの通り、今日もお念仏を
称えて謙虚な気持ちを忘れずに過ごしたいと思います。

同称十念


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