無量山 引接院 正覚寺

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正覚寺日記

2021年7月のアーカイブ

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令和3年8月1日   住職三分法話⑳

決して見捨てない

 

光明徧照  こうみょうへんじょう

十方世界  じっぽうせかい

念仏衆生  ねんぶつしゅじょう

摂取不捨  せっしゅふしゃ

《訳》

阿弥陀様の救いの光明は、いつもすべての世界を徧く照らし、お念仏をお称えする
私たちを見捨てず、必ず救い取ってくださいます。

お念仏を称えることは浄土宗においてもっとも大事なことで、浄土宗の教えそのものです。
そのお念仏を称える前にはこの偈文(お経)を称えます。
お念仏を称えることで阿弥陀様に救われ極楽浄土へ往生させていただくことが浄土宗の
教えの全てです。その阿弥陀様の救いを「光明」と受け取ります。
〝念仏を称え極楽往生を願う者は必ず救います〟という阿弥陀様からの慈悲こそが光明です。
そしてこの光明は、月の光がいつも降り注いでいるのと同じように、阿弥陀様の光明も常に
私たちへ放たれ届いています。しかし、建物の中に居たり、目を閉じていては、その美しさ
を知ることはありません。実際に月を眺めてこそ、その美しさを知ることができます。
それと同じように、阿弥陀さまの救いの慈悲は平等に降り注いでいますが、お念仏を
称えなければその慈悲を知ることはできません。
阿弥陀様は、この世で苦悩し続ける私たちを必ず救うと、いつも照らしてくださいます。
その救いの光明に気づき、信じてお念仏を称えるるかは、私たちの心次第です。

その心を法然上人は次のお歌に込められました。

     月かげの至らぬ里はなけれども 眺むる人の心にぞすむ

月の光が届かない里はないけれど、月を眺めることで、その美しさを感じる事が出来るの
できます。闇夜を照らす月の光には差別は一切なく、あらゆる場所を平等に分け隔てなく
照らす。しかしどんなに月の光が照らしていても、月を眺めようとしない人に、月の光が
さしていることは決して分らないものです。
お念仏を称えることで、必ず阿弥陀様が極楽浄土へ救ってくださるということが自然に心に
澄み渡るかのように「南無阿弥陀仏」を称えてまいりたいと思います。

合掌    同称十念

 

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令和3年7月1日   住職三分法話⑲

心が乱れても大丈夫

弥陀本誓願  みだほんせいがん

極楽之要門  ごくらくしようもん

定散等回向  じょうさんうえこう

速証無生身  そくしょうむしょうしん

《訳》

阿弥陀様の本願は極楽往生のための大切な教えです。定善・散善のいろいろな修行によって得た功徳を回し向けて、

速やかに無生身(極楽へ往生することが確定)となりますように。

 

このお経は『本誓偈(ほんぜいげ)』という“自身の極楽往生のために功徳を回し向ける”ためのお経です。阿弥陀様の

誓いは、お念仏を称えれば誰でも極楽に往生できるという大切な教え(=要門)です。

遠い昔、阿弥陀様は仏になられる前、仏になると発心し、“私はこのような仏になりたい”と四十八の誓いされ、

はてしなく長い修行の末、仏に成られました。

その内容は『無量寿経』というお経に詳しく説かれ、その中心として“念仏を称える者、全員、必ず極楽へ往生させる

ことができる仏となる”という誓いが説かれています。これは私達が念仏を称えることで極楽へ往生できるという

浄土宗の教えの根拠となる誓いです。

『本誓偈』の後半の“定散等回向”の定(じょう)・散(さん)とは、『観無量寿経』というお経に説かれている修行の時の

心の状態のことです。

定…精神統一した状態で行う修行(お念仏)

散…精神統一していない状態で行う修行(お念仏)

精神を統一してお念仏を称えることは最も尊いことです。しかし心が散乱しながらも念仏を称えることも尊いです。

どちらも等しく尊い善い行いですと説いています。

よくよく考えると精神を完全に統一しながら念仏を称えることなどできないのが私たち人間です。この『本誓偈』は“

そのままの心で大丈夫ですよ”という優しい教えであり、とにかく心が乱れても救いを信じてお念仏を称えることで、

阿弥陀様は等しく救ってくださいます。ということを証明しているお経です。

無生身とは、“迷いのこの世に生まれ変わることのない身”という意味で、証するとは極楽往生間違いなしという意味です。

『本誓偈』はお念仏の功徳を回し向けて、速やかに極楽往生が確定するように願うお経です。このお経をお唱えすることで、

直前に行った“読経”やお念仏の功徳を回向の対象の方に振り向け、自身の信仰心を深めていることにもなります。

毎日のように心がゆれて散乱してしまう私たちですが、その毎日の中で「南無阿弥陀仏」とお念仏を称え、信仰心を

養い続けてまいりましょう。

合掌    同称十念

正覚寺

〒030-0802 青森市本町1丁目1-12

TEL:017-776-3454 FAX:017-776-3329

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