今月の言葉

≪今月の言葉≫
障えられぬ 光もあるを押し並べて 隔て顔なる朝露かな 法然上人
≪意訳≫
春の露が光をさえぎることはありますが、阿弥陀様の救いの慈悲の光はさえぎることはできないものです。
阿弥陀様の救いの慈悲の心は、どんなものにもさえぎられることなく、すべての人を平等に照らしています。
しかし、私たちの心は貪り(むさぼり)、瞋り(いかり)、愚癡(ぐち)の煩悩におおわれ、春の霞のようにその光を自らがさえぎり、日々迷いと苦悩の連続です。
それでも、阿弥陀様のお慈悲の光は私たちを常に照らしてくださっています。そして「なむあみだぶつ」と称えるお念仏こそが、その煩悩の霞を自然と消し去り、自身の愚かさを見つめ、謙虚な生活の一歩となります。
春の朝露の中、今日もただ一向に「なむあみだぶつ」