浄土宗開宗800年正覚寺旅行記念

先日、お檀家さんが大変貴重なアルバムをお持ちくださいました。

タイトルにありますように「浄土宗開宗800年」の年に行われた、正覚寺旅行のアルバムです。ぜひご覧いただきたく思います。

旅程:昭和49年4月7日~16日(なんと9泊10日!)
知恩院・三井寺・平安神宮・奈良公園・清水寺・高野山・青岸渡寺・伊勢神宮・増上寺・皇居・明治神宮(スケジュールは不明ですが、アルバムのタイトル通り)

参加者数:136名

京都・滋賀・奈良・和歌山・三重・東京と開宗800年を記念とした旅行にふさわしく名だたる名所ばかりで、大変有意義なご旅行をされたのではないかと感じます。

この時代にこのような長距離の移動を伴う大規模な旅行というのは大変な一大事業だったのではないでしょうか。

ほとんどの方が和装で、洋装の方はほんの数名です。皆さん草履で歩かれていることに感服いたします。

ちょっとしたコメントが挿入されているのですがクスっと笑えて、楽しんでいらっしゃる様子が伝わってきます。

≪先々代住職のご挨拶≫
昭和49年は宗祖法然上人が浄土宗開宗800年に相当いたしますのでこの法縁に俗するため団体参拝を計画いたしました。
幸にして、130人の方々が進んで参加せられ親しくこの大法要にお詣り出来ましたことは千載一遇のことと存じ感激に堪えない次第であります。
特に私は総本山知恩院において昭和49年4月8日午前11時日中法要導師として団参の皆様と共に法然上人を親しく拝むことが出来ましたことは生涯の深い感銘であります。
尚、法要終了後は観光と大本山増上寺にお詣りいたし、無事帰ることの出来ましたことは参加皆様のご協力の賜と存じ厚く御礼申し上げます。
昭和49年4月 大本山増上寺別院 正覚寺 第32世 楠美知行

 

今年、浄土宗は開宗850年を迎えました。先々代住職も仰せのとおり、私共もこのようなご縁をいただき千載一遇の事と改めて深く感謝いたします。

またこのようなアルバムをお持ちいただき、お檀家さんの楽しそうな様子を拝見し、先々代住職のお言葉に触れる貴重な機会を頂きましたこと、大変ありがたく思います。

2028年に開山400年を迎える正覚寺ですが、皆様に支えられお護りいただき、今日に至ることを深く実感いたします。日々に追われ、立ち止まる事のないような毎日を過ごしておりますが、開宗850年、開山400年をよい節目とし、精進してまいります。

 

今回の開宗850年記念団体参拝旅行は申込開始から早々に締切となりました。旅行記は正覚寺新聞でご報告できればと思います。