今月の言葉
≪今月の言葉≫
我ごときは 戒定慧の三学の器ものにあらず
≪解説≫
戒(かい)、定(じょう)、慧(え)の三学とは仏道の修行者が修めなくてはならない最も基本的な修行の種類です。
戒は仏教の戒律を守り生活すること。
定は心を常に落ち着かせること。
慧は戒と定を守り知慧を極めることです。
鎌倉時代、知恵第一の人と崇められた法然上人は「私ごときは三学を守ることすらできない」と自身を謙虚に見つめ、自ら覚ることを捨て「なむあみだぶつ」と称え、阿弥陀仏によって極楽浄土へと救っていただく道を選ばれました。
それが浄土宗の教えです。
今日も謙虚さを忘れず、ただ一向に「なむあみだぶつ」。住職