お供物のおすそわけとお寺に期待すること
先日、青森県社会福祉協議会様主催の「青森こども宅食おすそわけ便」の運営施設様に
お供物のおさがりをおすそわけしてまいりました。
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「青森こども宅食おすそわけ便」は1年前にスタートした活動で、お檀家さんからこのような
取り組みがある事をお聞きしました。
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各市の運営者の方々(福祉施設が多いようです)は無償で労力の提供をされ、利用者に提供する
食品も基本的に無償で提供されたものをおわけしているようです。
利用形態が①自宅への配達(数に限りあり)②指定場所での受け取り③パントリー
(指定場所で好きなものを選ぶ)と3パターンあるので利用しやすいかと思います。
食料品を届ける事が目的ではなく、このような活動を通してつながりにくく孤立しがちな
子育てご家庭とつながる事を目的としています。
これまで青森県母子寡婦福祉連合様を中心におすそわけをしていましたが、様々なご負担を考慮し、
新たなおすそわけの方法を検討していたところでした。
正覚寺単体の活動も検討しましたが、こちらのおすそわけ便は『つながる事』が目的であり
利用形態に選択肢があるため利用しやすいのではないかと思います。
また複数の運営団体で活動されており、おすそわけ便以外の日も相談できる場所があるという
ことはとても心強く、支援のスピードも早いのではないでしょうか。
現在、正覚寺では法事などでお供えされたお供物を3割くらいのお檀家さんがお寺に納めてくださいます。
またこのような取り組みに使ってほしいと、わざわざお持ちくださるお檀家さんも増えてきました。
皆様のお気持ちを無駄にすることなく、このような取り組みをされている団体様へ繋いでいきたいと思います。
少しお話がそれますが、先日の正覚寺文化祭の2つのイベントでアンケートにお答えいただきました。
今回のアンケートは東京都の大正大学の生徒さんに依頼された内容で、その中に『寺院に期待すること』
という質問項目がありました。これまでの正覚寺独自のアンケートにはない初めての質問です。
回答は、「先祖供養・法要・法話・悩み相談・地域活動・慈善事業・その他」の中から複数回答いただける
内容です。100名ほどの方から回答をいただきましたが、先祖供養や法話はもちろんですが地域活動や慈善
事業に期待する回答が多く、年代が低い方の回答ほど多く期待されていました。
このような時代だからこそお寺の役割は無限にあると感じました。
12月もおすそわけの予定があります。ご自宅で賞味期限に余裕のある食品や未使用の日用品、文房具など
ありましたら、少量でもかまいませんので(1袋でも)正覚寺にお持ちくださればこのような活動に提供させて
いただきます。
また正覚寺の位牌堂内(位牌堂入って左側)に冷凍庫を置いているのですが、冷凍したお餅と果物
(主にパイナップル)が入っています。
ご自由にお持ちいただけますのでぜひ観音様にお参りしてお持ち帰りください。
(時々なにも入っていない時もあります。)