御忌会(ぎょきえ)
御忌会(ぎょきえ)とは浄土宗をお開きになられた法然上人の
ご遺徳を偲ぶ忌日法要です。
法然上人の御命日は1月25日ですが、京都・総本山知恩院や
東京・大本山増上寺など多くのお寺ではお参りされる方の便を
考慮し、気候の良い春に御忌会を行っています。
正覚寺では本年より日時を変更し、5月25日に御忌会を厳修いたしました。
この度のご法話には滋賀県近江八幡市・寶泉寺(ほうせんじ)池上良慶上人
をお招きしました。
池上上人は全国各地で活躍されているお説教師で雅楽や声明(しょうみょう)
の分野でも活躍されている浄土宗を代表する御上人です。
特に池上上人も所属されている浄土宗の雅楽と声明の専門団体
『七聲会(しちせいかい)』は日本各地をはじめドイツやトルコでも公演を行っています。
七聲会 http://sound.jp/tengaku/Shichseikai/Shichiseikai.html
法話は「法事と供養」から私たちが学ぶことをお話いただきました。
法事やお墓参りなどのご供養をなぜ行うのか・・・
ご供養のたびに亡き大切な方のお姿、人柄を思い出します。
私達を思い、厳しく優しくしてくれていた事を思い出します。
それは、今、自分が元気に過ごさせて頂けている事に気付く大きな
きっかけとなり、亡き大切な方やご先祖のお蔭で今の私達があるからこそ
与えられた命を精いっぱい頑張って生きていこうという
原動力になるのではないでしょうか。
仏事を丁寧に行うことで、目に見えないたくさんのことに見守られ、
導かれている自分に気付きます。ご先祖を大切にすることは、
自分を大切にすることに繋がります。
関西弁で語る池上上人のご法話は、情熱的で時にユーモアにあふれ
「どのような心の持ちようで生きるか」を考えさせられる法話でした。
来年もお呼びしております。ぜひ生のご法話に接してください。
続いての法要では青森県内の僧侶方5名と正覚寺の僧侶5名にて
また、正覚寺会館では『大本山増上寺御忌大会唱導師記念展示』
として、当日着用した唱導師の衣装の展示や当日の映像を上映し、
この度の御忌会は例年よりも多くの檀家の皆様が法要に
ご参加をくださいまして、皆様と共に南無阿弥陀仏をお唱え
できましたことを、心よりありがたく存じます。