2021年11月のアーカイブ
住職三分法話㉔
令和3年12月1日
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三唱礼
南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)
南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)
南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ) 三回繰り返す
南無阿弥陀仏とお念仏を節(ふし)をつけて3回お唱えすることを三唱礼(さんしょうらい)と言います。
そして3回唱えるごとに礼をする礼拝(らいはい)を同時に行うことで阿弥陀仏に帰依する心を声と体で表します。
なぜ三回唱えるかというと、三とは三顧の礼や再三というように最上の敬意を表す意味や繰り返すことで無限を
表す意味を含むといわれています。
よく「南無阿弥陀仏」は何回唱えればよいか?と聞かれます。 800年以上前の鎌倉時代に法然上人は
この質問を受け
「念仏は回数は何遍でもかまいません。本当に阿弥陀仏に救いを求め帰依したならば一遍の念仏でも救われます。
ただ、一遍の念仏で救われる有難さや嬉しさを感じたならば、何遍も唱えずにはいられないのが真の念仏信仰でしょう。」
と答えられました。
浄土宗の真髄がこのお言葉に表されていると思います。
人は謙虚さを忘れると感謝や懴悔の気持ちを忘れてしまうものです。
謙虚に自分を見つめ阿弥陀仏の救いにすがる時、人は自然と「助けてください、阿弥陀様」と頭が下がるはずです。
その思いが「南無阿弥陀仏」の声として出るのが法然上人がお示しの浄土宗のお念仏です。
今日も謙虚に己をみつめて、阿弥陀様への帰依の思いを込めて三唱礼をお唱えしたいと思います。
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 礼拝 合掌
( 2021年11月30日 )
先日、青森県社会福祉協議会様主催の「青森こども宅食おすそわけ便」の運営施設様に
お供物のおさがりをおすそわけしてまいりました。
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「青森こども宅食おすそわけ便」は1年前にスタートした活動で、お檀家さんからこのような
取り組みがある事をお聞きしました。

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各市の運営者の方々(福祉施設が多いようです)は無償で労力の提供をされ、利用者に提供する
食品も基本的に無償で提供されたものをおわけしているようです。
利用形態が①自宅への配達(数に限りあり)②指定場所での受け取り③パントリー
(指定場所で好きなものを選ぶ)と3パターンあるので利用しやすいかと思います。
食料品を届ける事が目的ではなく、このような活動を通してつながりにくく孤立しがちな
子育てご家庭とつながる事を目的としています。
これまで青森県母子寡婦福祉連合様を中心におすそわけをしていましたが、様々なご負担を考慮し、
新たなおすそわけの方法を検討していたところでした。
正覚寺単体の活動も検討しましたが、こちらのおすそわけ便は『つながる事』が目的であり
利用形態に選択肢があるため利用しやすいのではないかと思います。
また複数の運営団体で活動されており、おすそわけ便以外の日も相談できる場所があるという
ことはとても心強く、支援のスピードも早いのではないでしょうか。
現在、正覚寺では法事などでお供えされたお供物を3割くらいのお檀家さんがお寺に納めてくださいます。
またこのような取り組みに使ってほしいと、わざわざお持ちくださるお檀家さんも増えてきました。
皆様のお気持ちを無駄にすることなく、このような取り組みをされている団体様へ繋いでいきたいと思います。
少しお話がそれますが、先日の正覚寺文化祭の2つのイベントでアンケートにお答えいただきました。
今回のアンケートは東京都の大正大学の生徒さんに依頼された内容で、その中に『寺院に期待すること』
という質問項目がありました。これまでの正覚寺独自のアンケートにはない初めての質問です。
回答は、「先祖供養・法要・法話・悩み相談・地域活動・慈善事業・その他」の中から複数回答いただける
内容です。100名ほどの方から回答をいただきましたが、先祖供養や法話はもちろんですが地域活動や慈善
事業に期待する回答が多く、年代が低い方の回答ほど多く期待されていました。
このような時代だからこそお寺の役割は無限にあると感じました。
12月もおすそわけの予定があります。ご自宅で賞味期限に余裕のある食品や未使用の日用品、文房具など
ありましたら、少量でもかまいませんので(1袋でも)正覚寺にお持ちくださればこのような活動に提供させて
いただきます。
また正覚寺の位牌堂内(位牌堂入って左側)に冷凍庫を置いているのですが、冷凍したお餅と果物
(主にパイナップル)が入っています。
ご自由にお持ちいただけますのでぜひ観音様にお参りしてお持ち帰りください。
(時々なにも入っていない時もあります。)


( 2021年11月30日 )
https://news.yahoo.co.jp/articles/efa5bec5373387d63bbcf9ca1370042a0c944db2
明の星高校の生徒さんのSDGsの活動が明の星中学校の生徒さんに引継ぎされ、
今回も十和田こども食堂実行委員会様の「こどもの居場所づくりあおもりきゃらばん」
にお渡しするとのことで協力させていただきました。
法事の際にお檀家さんがお供えされたお菓子や飲み物(正覚寺ではお供えをお持ち帰りされるか、
お寺に納めていかれるか選んで頂いています)、このような活動に使ってほしいとご寄付
いただいたゼリーや飲料、乾麺などをお渡ししました。
このような活動は各地で開催されていますが、なかなか継続が難しいと聞きます。
これからも安定した活動の継続ができるよう微力ながらお手伝いさせていただきたいと思います。

お渡し前にお勤めしております。
( 2021年11月5日 )
第二回正覚寺文化祭が無事に終了しました。
連日多くの方にご来寺いただき、活気あふれる正覚寺でした。
各催しにご参加くださった皆様、出品いただいた皆さま、お檀家の皆さま、
ご協力いただき誠にありがとうございました。
作品展に出品いただいた皆さまからは趣味の励みになったというお言葉、
また亡き大切なご家族の作品を出品くださった方から、よいご供養になりました
という大変ありがたいお言葉も頂戴しました。
様々な反省もありましたが、久しぶりにお会いできたり、ゆっくり皆さまのお話を
聞かせて頂いたり、本当によい行事となりました。
今後も創意工夫を重ね、継続してまいります。
≪作品展 10月30日~11月3日≫


≪雅楽の夕べ~浄土宗青年会~10月30日≫


≪公開講座~教えて法然さん、親鸞さん~10月31日≫

(左)正覚寺楠美住職(右)蓮心寺本間住職
≪山田松香木店様のキットを使用してのオリジナルお線香作り 10月30日≫

≪写仏体験 11月1日~2日≫

≪十夜会 11月3日≫


(法要の様子をYouTubeで視聴できます) (法話 三沢市 佛心院工藤教照上人)
( 2021年11月5日 )
東奥日報様の毎週木曜日のミニガイドに掲載されています、
ねこちゃんを探していらっしゃる方へのご協力依頼です。
何週にもわたり掲載されていますがいまだ見つかっていないようです。
ねこちゃんの状況と飼い主さんのお気持ちを考えるとなにかご協力できないかと
思い、正覚寺からも本ホームページをご覧頂いている皆さまへご協力をお願いいたします。
お住まいが東方面ということでかなり広い地域になりますが、お近くで
野良ねこちゃんを見たら、気にして見てください。
3か月近く、外にいるので写真より痩せていたり汚れていたりするかもしれません。
(画像がうまいこと入りません)
新聞をとってない方も多かったり、興味のない方は見逃すページでもあると思います
のでこちらのホームページをご覧になりましたら、ぜひ話題に出していただければと
思います。SNS拡散大歓迎と記載あります。
1日も早く飼い主さんの元に帰れますように。

( 2021年11月5日 )
先日、青森県社会福祉協議会様で運営されている「青森県善意銀行」へ、賞味期限まで残り1年
になった備蓄品(水2L×108本、500ml×72本、五目ごはん150食、赤飯150食、備蓄用パン144食)
を寄付いたしました。
正覚寺では東日本大震災後から備蓄品を備えています。
前回は2016年の熊本地震後、浄土宗青年会を通してへ熊本県へ送らせていただきました。
今回は青森県内の必要とされている方々へお配りして頂きたいと思い、善意銀行様へご依頼しました。
正覚寺檀家の皆様からのお布施は、このような備蓄品の備えなどの取り組みにも使われています。

( 2021年11月4日 )
住職三分法話㉓
令和3年11月1日
「共生」とは共に極楽へ往生
衆生無辺誓願度(しゅじょうむへんせいがんど)
煩悩無辺誓願断(ぼんのうむへんせいがんだん)
法門無尽誓願知(ほうもんむじんせいがんち)
無上菩提誓願証(むじょうぼだいせいがんしょう)
自他法界同利益(じたほうかいどうりやく)
共生極楽成仏道(ぐしょうごくらくじょうぶつどう)
<意訳>
生きとし生けるものは数えようもなく多くても全ての者が成仏することを願います。
わずらい・悩み・迷いは限りなくても全てを断ち切りたいと願います。
仏の教えは数え尽くせないほど多くてもそれを知り理解したいと願います。
さとりの道はこの上もなく遠いものであっても必ずそれを体得すると願います。
生きとし生けるものすべてが自分も他人も等しく利益を得て共に極楽浄土に往生し
成仏いたしますように。
『総願偈(そうがんげ)』というこのお経はお勤めの後半に読むお経で、浄土宗以外
の仏教の各宗派でも多少の語句の違いはありますが共有されているお経です。
なぜ各宗派で読まれるかというと仏教の共通の教えである「すべての者を救いたい」
という誓いがなされているからです。
特に浄土宗では、最初の「衆生無辺誓願度」にその想いが込められ、その後に自身の
仏道に対する覚悟を述べ、最後に「共生極楽成仏道」と共に極楽浄土へ往生するよう
に願います。
自分自身だけでなく全ての他の方々が共に極楽浄土へ往生し、共に仏に成ることを
目指すことを願うお経です。
我々仏教徒の最終目標は成仏。仏に成ることです。それを成し遂げるためには極楽
に生まれる事が、必要不可欠であり、その方法は「なむあみだぶつ」とお念仏を
称えることのみです。
自分だけではなく 「念仏を称える者全て救う」という阿弥陀様の誓いがあることを
改めて有難く思います。 今日も関わる全ての人への思いやりの気持ちを忘れずに、
ただただ「なむあみだぶつ」。
合掌 同称十念
( 2021年11月1日 )
正覚寺
〒030-0802 青森市本町1丁目1-12
TEL:017-776-3454 FAX:017-776-3329