2021年12月のアーカイブ
新年明けましておめでとうございます。
昨年もお檀家の皆さまにおかれましては、正覚寺に対し変わらぬ御愛念を賜り
誠にありがとうございました。今年も無事新年を迎えることができました事、
心より御礼申し上げます。
昨年も長く続く新型コロナウィルス禍の中ではありましたが、これまで中止を
しておりました年間行事を再開いたしました。行事では久しくお会い出来なかった
皆さまと再会が叶い、共にお念仏をお称えし、嬉しさと同時に当たり前の日常の
有難さを感じました。
また、昨年はお寺としてはいくつかの大きな改革をいたしました。様々なご意見も頂戴
し、皆さまにはご理解とご協力を賜り心より感謝申し上げます。
さらに正覚寺の檀家である事を証明書する『檀家証』、正覚寺のガイドブックである
『正覚寺の手引き』を発行いたしました。仏事の際や日常のご供養の際にはご活用いただき、
またご家族内の引継ぎの際のお手伝いになればと思います。
本年も皆さまにとって利用しやすいお寺、心の拠り所となるお寺を目指して参ります。
お寺との繋がりをより深めて頂ければ幸いです。
未曾有の事態の中、これまでの常識や価値観、日常生活の変化を余儀なくされました。
このような中、私はもちろん正覚寺職員一同、基本に立ち返り精進していく所存です。
また檀家の皆様のご先祖様を誠心誠意お供養してまいります。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
令和四年一月一日 正覚寺 住職 楠美知剛
( 2021年12月31日 )
住職三分法話㉕
令和4年1月1日
仏様は心の中にいますか?
送仏偈(そうぶつげ)
請仏随縁還本国(しょうぶつずいえんげんぽんごく)
普散香華心送仏(ふさんこうげしんそうぶつ)
願仏慈心遥護念(がんぶつじしんようごねん)
同生相勧尽須来(どうしょうそうかんじんしゅうらい)
《意訳》
仏様お願いいたします。どうぞそれぞれの浄土へお還りください。香を薫じ花を散いて
心から仏様をお送りいたします。願わくは仏様の慈悲の心で、いつも遠くからでも私たちを
お守りください。
この『送仏偈』というお経は浄土宗の日常勤行やお葬式等の儀式の一番最後に読まれるお経です。
おつとめの前半に仏様を道場にお招きし、最後はどうかお浄土から私を見守りくださいと念じて
仏様をお見送りいたします。
このお経を称える時、20年ほど前、仏教の勉強会で先生から言われた言葉を時々思い出します。
「仏様が自分の心の中にいると信じて僧侶をしている人はいますか?」と先生から問われました。
勉強会に参加していた私を含めた20人の僧侶のほとんどの人が「信じています」と手を上げました。
すると先生は
「それは浄土宗、法然上人の教えとは違う解釈です。仏教の信仰を心の中に持つことは大事ですが、
仏様が心の中にいるとか、元々我々は仏様だというような考えは浄土宗の教えではありません。
私達は法然上人が仰せの通り愚鈍の身です。本来救われがたい凡夫です。だから阿弥陀様(仏様)に
全てをまかせて救って頂く必要があります。本来自分が仏様なら、このように悩み苦しむはずは
ないでしょう。」
この言葉は今も私の宗教観や死生観の中心にあります。
阿弥陀様は私の心の中ではなく極楽浄土におられるから有難いと思えます。
今日も謙虚に己をみつめて、死の間際、極楽から阿弥陀様お迎えに来てくださることを信じ、
南無阿弥陀仏のお念仏と共に精進して参りたいと思います。
同称十念
( 2021年12月31日 )
先日、寺務所のレイアウトを大きく変更しました。
お檀家さんにゆっくりご相談いただけるよう寺務スペースを広くしました。

以前は数名入室されるとちょっと密なレイアウトでしたが、新寺務所は広々としていますので
安心してご入室いただけるかと思います。
さらに他の方に聞かれたくないご相談やちょっとお話を聞いてほしい方のために、別に個室もございます。
遠慮なくお申し付けください。
お寺ですのでいつでもお気軽にお越しください。
( 2021年12月30日 )
青森県社会福祉協議会様主催の「こども宅食おすそわけ便」に今年最後のおすそわけをしてまいりました。
今回は12/25五所川原市、12/26八戸市、1/29三沢市、1/30青森市でおすそわけ予定だそうです。
(詳細は青森県社会福祉協議会様のホームページ「こども宅食おすそわけ便」をご欄ください)




この度はお檀家さんがお持ちいただいたお品が多いです。
新聞やニュースなどを見て困っている方々に何か支援をしたい、力になりたいと思っても
なかなかおひとりで行動に移すのは大変なことですが、おひとりおひとりが少しずつでも
持ち寄ると、大変な力になります。
皆さまの善意に尊敬と感謝の念でいっぱいです。
お寺に勤めて、善意には様々な種類といいましょうか形、たくさんの表現があることを知りました。
年齢を重ねるにつれてそのような事に敏感にもなってきたのだと思います。
その善意は人だけではなくこれもまた様々な物、事に向けられ「対象」も様々です。
私共は日々、様々な善意の形に触れ、感じ、ありがたいことに私共もたくさん頂いております。
この頂いた善意、感じた善意をまたどなたかへ繋ぎ「善意の循環」をこれからも継続してまいります。
「善意の循環」がともに助け合い、支え合う「ともいき社会」の実現につながることを願います。
( 2021年12月16日 )
正覚寺
〒030-0802 青森市本町1丁目1-12
TEL:017-776-3454 FAX:017-776-3329