「悲しみと苦しみとの向き合い方」
先日、酒井ご住職(存明寺/真宗大谷派/東京)による講座「悲しみと苦しみとの向き合い方」を無事に終えました。
たくさんの方にご参加をいただきましてありがとうございました。
前半は酒井ご住職のグリーフケアとの向き合い方、基本姿勢、ご寺坊でのグリーフケアのつどいについてご紹介をいただきました。
後半はご自身の体験談もまじえながら、大変貴重なお話をおうかがいしました。ご参加の皆さまも共感する場面も多く、また安心もされたのではないでしょうか。
「誰もがみな悲しみを抱えている」
「誰もがみな道を求めている」
「悲しみは人と人とをつなぐ糸である」
「悲しみの深さは贈り物の大きさ」
「亡き人を拝む私が 亡き人から拝まれている」
「悲しみを乗り越えることを目指さない」
「悲しみの意味を見出す、見つける旅に出よう」
今回は、皆さまと同じように悲しみや様々な複雑な感情を抱えた方と接する際、どのような気持ちで、態度でいたらよいのか、という事も少し学べたのではないでしょうか。
グリーフケアというと、「ケア」という言葉がつきますので、なにか特別な事のような気がしますが、誰もが大切な人を亡くす私たちだからこそ、お互いを思い合うことが「日常」であることが必要だと思います。それが「グリーフケア」につながるのではないかと考えます。相手を思うがあまりのアドバイスや励ましはご無用です。
また、ご住職の慈悲深いお声でのお話に新たな気づき、新たな自分との出会いを得ることができたのではないでしょうか。
ご住職もお話をされていましたが、これが正解、正しいということはありません。
皆さまの心が少しでもやわらいだり、軽くなったり、ということのお助けになればと思います。
酒井ご住職には、お隣の蓮心寺様での「報恩講」のあとにこちらでご講義いただきました。
ご多忙の中、またお疲れのところ誠に有難うございました。
正覚寺でもわかちあいのつどいを再開したいと思います。
日程は決まり次第本ホームページにてお知らせいたします。