無量山 引接院 正覚寺

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住職三分法話

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令和4年8月1日

法然上人と御家人(ごけにん) ~大胡実秀(おおご さねひで)~

 

法然上人がご在世の鎌倉時代、将軍(鎌倉殿)と主従関係を結び家来(家人)となった武士を将軍への敬意を表す「御」をつけて御家人と呼ぶようになりました。
その御家人の中には法然上人の弟子となられた方が多くおられます。今回は法然上人の弟子の御家人、大胡実秀をご紹介いたします。

上野国(群馬県)の大胡実秀(おおごさねひで)は父の大胡隆義(おおごたかよし)と親子二代にわたっての熱心な念仏信者です。
父の隆義は『法然上人と御家人①』でご紹介した甘糟忠綱と同じく源平合戦の時に上洛し、その時に法然上人と直接お会いして弟子となりその後しばらく法然上人の
お側で教えを受けた直弟子ですが、子の実秀は法然上人に直接会うことはありませんでした。
しかし父の隆義が法然上人から拝受したお手紙を父から譲り受け、家宝として大切にして父を超えるほどの熱心な念仏の信者になりました。

現在そのお手紙は「大胡消息」として浄土宗の大切な教えが書かれた浄土宗の宝となっています。お手紙は二通ありその一つは
阿弥陀仏の救いのこと、念仏で往生が叶うこと、念仏者の心構えの三心のことなど、浄土宗の教えの基本が親切丁寧に原稿用紙17枚分の
文章量で記されています。お手紙というよりは法然上人から「大胡、関東での浄土宗はあなたに託しましたよ」
と浄土宗の教えの全てを遺言として託されたような内容です。
そのお手紙は一貫して「なむあみだぶつ」と称えるお念仏が唯一の極楽往生の方法であることが説かれています。

実秀と実秀の妻は、この法然上人のお手紙の内容を心から信じ、ひたすらお念仏を称え修行に励みました。
そして、夫婦そろって見事な往生をとげたことが伝記の『法然上人行状絵図』には次のように記されています。
実秀はこのお手紙を大切にして生涯一向に念仏に励みました。寛元四年(1246年)実秀の往生の時には妙なる香りが漂い妙なる音楽が響き渡りました。
その後、実秀の妻も念仏の行を怠りなく、臨終には奇瑞(おめでたい不思議な現象)が現れ往生の素懐を遂げました。と。
実際に法然上人とお会いしたことがない実秀がここまで法然上人のお手紙(お言葉)を信じ、一向にお念仏を生涯貫き往生されたことは同じく法然上人とはお会いしたことのない今を生きる私達がお手本にさせて頂く姿だと感じます。
大胡実秀に想いをはせて、今日もただ一向に南無阿弥陀仏。 同称十念

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